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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
真治の病室で
大林氏と二人で話した。
今まで隠していたことすべて。
もう隠し事もつらかったし。
こんなにも我慢し続けて来たのに
お義母さんにはあんな事を言われちゃうし・・・・・
あたしの我慢も限界に来ている。
あたしだって幸せになりたい。
そんな気持ちを削がれる程に罵られた。
唯一、耐えられたのは
隣に大林氏が付いて支えてくれていたから。
この人の差し出す手をつかみたい。
願ってはいけない事ですか?
☆
お義母さんが医師たちに連れ出されて一時間くらい経ってから
若葉さんが病室に戻って来た。
その後からお義父さんも一緒に入って来る。
「お久しぶりです、お義父さん」
驚き立ち上がると、
まずは挨拶だけは済ませようとそう言葉にすると
隣で座っていた大林氏も一緒に立ち上がり
わたしと同時に頭を下げてくれた。
「久しぶりだね、由美ちゃん。
若葉に聞いた。家内が申し訳ない」
あたしだけではなく、大林氏の目も見て
二人に頭を下げてくれた。
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