それぞれの時計が動く時 1-1

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次に目を覚ました時 あたしは白い天井を見つめている。 すぐに聞こえて来たのは __ッピ!ッピ!ッピ!って言うリズムを刻んだ機械音と どこか遠くの方で喋っている女の人達の声。 その声の方に向けて首を動かすと すぐに背中に激痛が走った。 「____っうぅ・・・・・・」 あまりの痛さで、情けない声が零れてしまう。 「あ!佐藤さん、気がつかれましたか? ここが何処だかわかりますか?」 白いナースの制服に身を纏った お目めクリクリの可愛らしい女性が声を掛けてくれたけど 頭がガンガンと痛んで 話している意味は分かるが、答える気力がない。 あたしが寝かされているベッドの顔横の コールボタンを押した彼女は 「は~い、どうしました」と言う間の抜けた女性の声に続き 「佐藤由美さんの意識が戻りました。 松本先生に連絡してもらえますか?」 何処だかに向かってそう声を掛けたあと 「すぐに担当医の先生が参りますので 少しお待ちくださいね。 何処か痛む所はありますか?」 掛けられている布団を治しながら 優しいほほえみで話しかけてくれる。 "天使のほほえみ"とは、こういう笑顔の事を言うのだろうな。
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