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目が覚めたあと、3日間はあたしは念のためと言われて
ICUで過ごした。
あの時の問いかけに、答えてくれなかった松本医師。
でも、その答えはすぐ翌日に知る機会があった。
一晩経って、体の痛みに慣れて来たと言うのか
どう動けば痛みを回避できるのかのコツをつかんだ私は
動かせる範囲で身体を動かして
すぐ横のベッドで
頭から腕、脚、胸の部分にまで
グルグルに包帯を巻かれている真治を目の当たりにした。
ベッドのすぐ横には
心音を測る装置に、あとは訳の分からない機械もつけられていて
心電図では、一定リズムで機械音が鳴っているから
取り敢えずは生きている事が窺えた。
あたしの意識が戻った翌日から
一日に一度、決められた時間だけ家族が入って来ていて
事故の情況も聞く事が出来た。
あたし達にぶつかって来たあの車に乗っていたのは
あの日の朝、あたしに意味有り気なメールと
真治と二人、裸で撮った写真を送りつけた相手。
そう、真治の浮気相手・・・・・・
もしかしたら、あたしの方が浮気相手だったのかもしれないが
とにかく、真治の二股相手だった。
運がいいのか、あちらの女性は足を骨折しただけで済み
止まっていた車に乗っていたあたしと真治の方が重傷だ。
この事故がきっかけで
あたしは背骨が傷つき、
歩く時に少し足を引き摺らなければ歩けない体になり
真治は、あの事故の日から
いつまで経っても、目を覚ます事がなかった・・・・・・・・
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