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「いいんだよ、言いたいこと言って..」
たかしは、自分でカレーを盛り付けた。
「だいじな娘の一生の事だもの。
仕方ないよ...でも」
たかしは、福神漬けをポリポリ食べながら言った。
「でも?」
美代子は、カレーを、食べ終わりお茶を飲んでいた。
「柿平さんの気持ちも、なんとなく
わかってしまうなぁ」
たかしは、カレーとご飯をスプーンで混ぜていた。
「...」
「やっぱり、言わなかったのは、
嫌われたくなかった、
別れたくなかった、
一緒になったら、自分ももしかしたら
変われるかもって、
一か八か、掛けたんじゃないかなぁ?」
たかしは、言葉を選びながら話していた。
「掛けた?」
美代子は、目を見張った。
「そう、話を打ち明けて、振られるよりも、
結婚した方が、別れる確率は少なくなる..
男っていきものは、だいたい、エゴイストなんだよ」
たかしは、カレーを食べ終わった。
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