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翌日の教室
肝心の転校生は通路を挟んで隣だった。
「はろ~」
なにを私はやっているのでのだ、名前は確か『緒次 美々』だったはず。
「『松田 水連』さんね」
「はい、水連で良いわ」
「そう、あなたは私の思った通りの人、純粋で傷つきやすくて……」
緒次さんは急に黙り込んでしまった。何かを考え込んでいる。
「わ、私は心無き砂の塊……私が人に見えて?」
「えぇ」
しかし、他の人とは何かが違った。
「でも、自分から心無き砂の塊なんて普通は言わないわ」
「水連、氷の様な唇から出るのは真実?それとも、皮肉?」
「私は皮肉を言うほど人に感心が無いわ。だから、冷めた真実よ」
「私達は似ているわ、砂の塊と氷の塊。友達に成りましょう」
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