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諸次は言った、私は同じ目をしていると、虚ろでそれでいて鋭く傷つきやすい目だと。
多くを語る寂しげな心を写す鏡だと。
諸次が髪をかき上げるととても美しい、妖艶な瞳にぴったりな雰囲気である。
分かりきった事だが私はそんな妖艶な瞳はしていない。
だけど、彼女は言う私の瞳は氷の様だとだと。
冷たくて何かを諦めた瞳だと、確かにそうかもしれない、
つまらない毎日、日々、季節、人生、いくらでも例えられる。
これは彼女と少し話した、だけの私の心の葛藤である。
天井を見上げると、いつもの風景が広がる。そう、毎日見ている簡単な風景である。
考えが回り、一つも答えが出ない、この感情には合うのか合わないのかさえ分からない。
そして、何時も通りの出かける時間、何も変わらない、けど、けど……。
着替えてしたくをする、今日の始まりである。
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