はじまり、はじまり

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移りゆく季節を遠目にみて 私は……。 朝の学校、廊下で諸次に声をかけられる。 「おはよう」 「おはよう」 「先に行くね」 諸次は走って行ってしまった。 心が痛い、何だろう?この気持ちは? 朝夢の様な違和感と満たされない歯がゆさ。 私は手首に目をやる。これ以上は考えるのを止めて歩きだす。 教室に着くと諸次がいる。 『バラか……』 少し冷静さを失っていた。 何時も通りの生活の始まりである。
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