散る桜、残る桜も散る桜

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姉と、花見に行った。 「満開だなあ」 歩きながら桜を見る。見事だ。 散っていく花弁がひらひらひらと、目の前を通り過ぎる。 まだ綺麗なのにもったいない、と思った。 道にも桜色がたくさん落ちている。 「あ」 小さな子供が、目の前で桜の花弁をむしった。 掌に乗せて、無邪気に綺麗だと言って笑っている。
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