散る桜、残る桜も散る桜

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私が忘れて無くしていたのは「楽しく生きる無邪気さ」だ。 明日もどうせ同じ一日だなんて思ってはいけない。 いつも通りの明日が来るなんて保証はどこにもないのだ。 だから思い出さなくてはならない。 子供のような、楽しくて充実した時間を。 どんな状況でも悲観してはいけない。 今までの経験が思い出す事を拒んでも 私は分かるはずだ。 きっと今なら 「写真撮って帰って皆に見せてあげよう」 私はそう言って、やっと笑った。
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