あたしが手にいれたもの。

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あたしはそもそも大学に行けないことがわかっていたので少しでも専門知識のある高校に、心療内科に通いながらなんとか卒業した。 そして、病院の管理栄養士について病院食を作りながら、介護の資格をいくつか取り、病院から介護の道へ進む。 そこで、母親の癌が発覚する。 仕事は病院の理事長に頭を下げて辞めた。管理栄養士の学校への補助金か、看護学校への補助金を出してくれるとすらいってくれた人だったので心が痛かった。 姉は地方の看護寮、兄は仕事をしながらも実家にいたからだ。 全ての家の家事、母親の入院中での必要なこと、父親のお弁当も作っていたあたしは、ボロボロだった。
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