愛不全

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大衆居酒屋に入るとすぐに佐竹が声を かけて来た 「大沢、こっち!こっち!」 ...チッ 俺は来た道を戻ろうとしたとき 慌てて佐竹が走り寄ってきた 「大沢、待てよ」 「おい、おまえ。騙したな」 「言わなかった!?」 「は?とぼけんなッ」 「大沢もそろそろ、新しい恋をしないと、 いい男なんだからさ」 「余計なお世話だ。帰る」 すでに俺の言葉なんて聞いていない 佐竹は奥の方を見て 「これで、みんな揃ったね」 佐竹は奥の席にいる女達に声をかけた 最悪だ。
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