判明

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「あ、あのね……まぁ、病的に私をね? 愛してくれる人を妄想みたいな? ハハハ」 「あの手紙は?」 「自分で書いて郵便受けに朝、入れて出かけました」  思い出して少しニヤけそうになる。一回目も二回目も意外と興奮した。一回目はゾクゾクと興奮してハァハァ変態みたいになってしまったし、二回目は身体が小刻みにビクビクとして、熱くなって汗が頬に伝った。それから足と足の間が湿って、下着まで濡れてしまった。 「自分の口を塞いで、声変えて、寝転んで、もがいていたのは?」 「雰囲気……つけ? みたいな」  二回目の手紙で我慢できなくなって、目の前に男がいる設定で事に及ぼうとした。声は低い声を出して、口は男に塞げれている感をリアルに出すために自分で抑え、押し倒された様に仰向けに倒れた。 「そうですか」  土井さんは相変わらず軽蔑を含んだ視線をこちらに向けている。 「これからも、ご近所同士、助け合いましょ? ね?」  私は懇願するようにそう言った。  私の秘密の趣味が守られるかどうかはこの男にかかっているのだ。眼を離す事はできない。
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