222人が本棚に入れています
本棚に追加
私の不審な行動がハルを追い詰めて私への想いを強くしてくれたのなら、今こうして私たちが結ばれるのは、私が合鍵をなくしたおかげってことだ。
「ね、ハル? 私たちが愛し合って結ばれるのは、当たり前のことじゃないね。失いそうになって、お互いの大切さが身に染みたんだから、この奇跡に感謝する気持ちを忘れちゃいけないね」
「俺はいつでも感謝してるよ。ヒナがいる世界に自分がいることを。ヒナに巡り合えた偶然を。永遠を誓い合えた奇跡を」
見つめ合ってキスをして、何度も名前を呼び合って私たちは結ばれた。
「鍵なんて何度なくしてもいいよ。俺への気持ちをなくさないでいてくれたら」
翌朝、そう言ってキスしてくれたハルはすごく優しい目をしていて。
やっぱりハルとの愛は永遠です。
END
最初のコメントを投稿しよう!