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「皆方先生、今から休憩ですか?」
大文字の不可解な質問から逃れるためには話題を変える必要がある。古東はにこにこしながらも「皆方先生行かないで光線」を目から放射していた。
「ああ、いや……大文字先生を探してたんだ」
不意に自分の名前が出たことで、大文字の片方の眉がぴくりと上がった。
「大文字先生、ポイントカード、ちゃんと持ってる?」
大文字の目が微かに泳いだのを皆方は見逃さなかった。
「隠そうとしたって、みんなどのくらいポイントがついてるかなんて、パソコンを開けば一発で解るんだから。一体どういうつもりなの」
皆方と目を合わせようとせず、大文字はゆっくりと上体を起こした。どこからどう見ても、必死に言い訳を考えているようにしか見えない。
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