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大文字と皆方は互いに言いたいことを言うと、ふたり同時にため息をついた。 「大文字。藍膳教授が呼んでる。ポイントのことで話があるそうだ」 教授に呼び出されようが院長に呼び出されようが、腹は決まっている。 「そうか」 大文字はそれだけ言うと、ノートを持って皆方の横をすり抜けていった。 「待て、大文字。私も行く」 「あっ、僕も一緒に行くよ!」 口の端からちょろりと麺を出したまま、古東は慌ててふたりの背中を追った。 ◇◇◇
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