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「医療行為におけるポイント制度導入について」の、やたら細かい字で、やたら難しい言葉と漢字を使って書かれたリーフレットが禍尾栖大学附属病院の各医局に配布されてから僅か半月で、病院の全医師に対するポイント評価が始まった。
病院建物がパステル調でかわいらしく描かれてあるポイントカードが医師たちに配られ、院内にあるすべてのパソコンにはバーコードリーダーが取り付けられた。医師が電子カルテに入力した情報から適切なポイントが付与される仕組みである。ちなみに、
迅速かつ適切な診断……1ポイント
適切な処方……1ポイント
適切な検査の指示……2ポイント
確定診断からオペまでの日数;
0~3日……5ポイント
4~9日……3ポイント
10日以上……1ポイント
入院期間の短縮……10ポイント
等々。無論これらはほんの一例であり、医師たちは仕事をする上で全ての場面においてポイント評価されることになったのである。
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