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ついに、この日が来た。
「勇者くん、飛行船の準備は大丈夫か?」
「準備完了っすー!」
「あーもぉ……汗でベタベタするぅ!」
「…………エクロ、は、女子」
「デジール、大丈夫だから服を掴むな。」
「だって心配です!!御美しい魔王様がパシリの飛行船の事故によって傷付かれる可能性があると思うと……!」
「あ、飛行船はスゥさんに風を操って貰うんで大丈夫っすよー」
「あ、そうなんですか。行ってらっしゃいませ、魔王様。」
意外とあっさりなんだな。
「じゃあ向かうぞ。いざ、帝国へ。」
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「何か意外と早く着いたな!」
「いざ、帝国へ~だってぇ~」
「………………笑」
「あーもう貴様らそれをイジる程非道な奴だったか!?やめろ!二度と言うな!」
「よし、俺はいざ衛兵の元へ行ってくるな!」
「じゃあボクはいざ商人の元へ行ってこようかなぁ~」
「………俺、いざ、裏口へ…笑」
「あ゛あ゛あぁあぁあああぁぁああ!!何だコイツら!!何だコイツらぁあぁあああぁぁああ!!」
魔王は激怒した。
かの邪智暴虐のなんたらかんたら。
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