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「あ、着きました!ここがギルドっすよー!」 期待に胸を膨らませ、見上げると ───── 『ぎるど(帝国の)』 「なんか、想像と違ったな…」 「…………ボロいですね。」 「……そうだな。昔ながらの雰囲気………ボロいな。」 「…………地味。」 「ちょっ、そんなこと言わないのぉ!意外と、強い人いっぱいいたよぉ?」 「へぇ!強い奴がいるのか……俺と勝負してくれないかな。」 「入って見ましょう。」 ギイッ──── 「おーお前さん、久しぶりやな!最近顔見せんもんやから寂しかったわぁ~!」 「あ、ギルマスさんおひさっす」 「ありゃ?今日はまたえらいべっぴんさん揃いやないの~」 「コイツのどこが強いのでしょう。」 「………うざ、い。」 「いや、でもエクロが他人の力量を見間違えるはずないよな…」 いや、アイツは強い。 特に武術に優れているようだ。 口調はふざけているが、先程からこちらを捕食者の眼で見ている。 「ふふっ、みんな馬鹿だなぁ~!……ノーレたんは気付いてるみたいだよぉ…?」 「あら、ほんまかいなぁ~!やっぱり、わしの魅力は初めて会う人でもわかるんやなぁ~」 「ギルマス、そろそろ殴るっすよ。」 「…………うざい。」 「ちょっと俺も、腹立つかな?」 「あはは~ギルマスさん、フルボッコだねぇ~」 と、その時────
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