魔王様だって恋したい。

様

「すみません、書庫をお借りしたいのですが。」

「では、登録ナンバーとお名前をお願いします。」

「…………そうですか。」

「えっ、なっ!!……うっ!!」

書庫係を気絶させ、鍵を持って書庫に入った。

「ニコル・ヴァイラント……ニコル………あった、これですね。」

書庫の書類には全て鎖がしてあるが、まあ魔力でなんとか外せそうだ。

「…………っと、開きました。」

中々開かないように厳重な鎖がかかっていて、私が開けるのもやっとです。

本書は、複製またはコピーを固く禁止する。

「……こ、コピーって何でしょう…」

と、とりあえず読みますか。