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「失礼します、皆のアイドル勇者たんでっす☆」
「あぁ、勇者か。そこの椅子に座ってくれて構わない。」
「うぉっ!?ふっかふかやぁ~!!」
「……」
いちいち五月蝿い勇者だな。まぁ良い。
「あ、魔王さん今五月蝿いって思っただろ~俺泣いちゃう!」
「良いから黙れ。」
「てか魔王さんこっち向いたら?会話してる相手にシツレーでしょ~?」
「あぁ、それもそうだな。………よし、では本題に入るか。」
「………」
「勇者?どうした、この世の者と思えない程変な顔しているが。」
「あ、の……」
「何だ、金魚みたいに口パクパクして。」
「魔王さんって……すっげぇ綺麗っすね、びっくりしたわ。」
「…は?」
「いや、その、俺魔王さんみたいに綺麗な人初めて…「北の魔王サマ、遊びに来たよぉ~!」
「あぁ、西の魔王じゃないか。どうしたんだ。」
「ねぇ……ボクと気持ちいい遊び、しなぁい?」
「俺したいっす!!」
「勇者、鼻血。」
「えぇ~ん、勇者くんとはヤだぁ………ね、お願い…魔王サマ。」
「西の魔王様の要件はそれだけか。」
「そんな事ないよぉ、ちゃんと別にもあるもぉん!」
「それを言え。」
「お願いだからぁ…一回だけ……アソボ…?」
抱き付いてきた西の魔王を払うと、今度は向かい合わせに馬乗りになって来た。
「おい勇者、こいつを止めろ。」
「え、でも……魔王さんが乱れる姿見たいってゆーか……」
「止めやがれ勇者」
「はいっ!!」
勇者は急いで西の魔王に耳打ちをした。
……怪しい。
「……ふふっ、それもそうだねぇ………じゃあそうしようかなぁ」
「おい勇者こいつに何て言った」
「エ、オレナニモイッテナイッスヨ。」
「じゃあね、魔王サマ。」
「んむっ!?…ちょ、やめ…んぁ…ふっ…んん!」
氏ね、勇者もこいつもタヒってしまえ。
あぁ、俺の初キッス……!
【速報】
北の魔王の初キス相手は男
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