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「っ…はぁ、ついに、トドメだね、泥棒さんっ……はぁっ…」 「何でそんなに疲れてるんですか。あと何でこの状況でトドメを刺せると思ったんですか?」 「……はぁ、はぁ、はぁ…………えーっと、ふぅ……書庫係ってさ……普通、ね、戦闘力低い敵が来るから……っは、…一撃で倒せるの……はぁっ……でっ、体力…は、求められないっ……から……」 「お疲れ様でーす。」 何かこいつ、弱い気がしてきました。 「じゃあ私はそろそろ帰ります。」 「……うん。……帰れたら、良いね。」 「どういう、事ですか……」 「あれ?気付かないの?……僕の仲間が沢山来た事に。」 ドゴッ…という音がして、書庫の扉が蹴破られた。 「わぁ……!イケメンだぁ!」 「たっ、倒したら飼っても良いのかな?」 「ぼっ僕、この人なら抱けるよぉ!」 何か、身の危険を感じた。 「いーよ。勝ったらこいつ、君達にあげる。その代わり、負けたら……許さないから。」 美少年達の目が、獲物を狙う目に変わった。
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