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とりあえず西の魔王を氷漬けにして、本題に入る。
「勇者、お前は俺と戦いに来たんだよな?」
「はい!そうっす!」
「じゃあ何でそんな離れてるんだ?」
「え、あ……本能?」
「は?」
「なんか、タヒぬ気がしたんすよねー、ほら、勇者の勘ってやつ」
「よし、じゃあ戦うか、そろそろ。」
「は!?いや無理っすよ、俺。絶対タヒぬ。マジでマジで」
「お前戦うために来たんだろ?」
「えーと……気が変わったってゆーか…」
「じゃあ何するんだ。」
「良い質問ですね~、俺、絶対敵わないと思って、弟子にして貰おうと思ってるんですよ。」
「っはぁ!?」
「お願いしますだ、弟子に、どうか弟子にぃ!」
「ことわ…「良いんじゃないですか、魔王様。勇者を生け捕りにしたら人間も攻めこめない上に勇者をパシれますよ。」
成る程な、パシリか。
うん、良い響きだ。
「よし、勇者。お前は今日からパシリだ。良かったな。」
「わーい!…じゃねぇし!!何で俺パシリなんすか!?」
「まぁ魔王様、とりあえずパシリにパンでも買いに行かせたらどうですか。」
「だが……1人で行かせると逃げ出すんじゃないのか?」
まぁ帰ってくれた方が嬉しいんだが。
「大丈夫です、私も着いて行きますから。ほら、パシリ行くぞ。」
「そんなぁーパシリ泣いちゃう~!!」
なんか、今日1日で凄い疲れたような気がするんだが。
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