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勇者視点── 「ちょっと魔王様の部下さん、何で俺パシリなんすか。」 「五月蝿い、虫ケラが。私の魔王様に近付いたんだ、当然だろう。」 あ、コイツ、怖いやつだ。 「でも勇者なんだししょうがないじゃないすか~!」 「は?勇者と言ってもお前の程度じゃどうせ他の魔王に手加減されたんだろう。だいたいあの魔王共も私の魔王様に近付き過ぎている。特にあの西の魔王、今日私の魔王様の初ちゅーを奪いやがった。魔王様の初ちゅーは私が散々辱しめてから優しくして、段々濃くする予定だったのにアイツめ。あぁ魔王様、あのお美しい顔が私の手で快楽に耐えきれずに歪むなんて夢の様だ。赤く火照った顔でキスをせがまれたら私は死んでしまうかもしれない……」 勇者……いやパシリは思った。 あ、コイツ変態だ。 「おい、パシリ。」 「はいっ!?なんすか。」 「魔王様のパン決定だ。ホットドッグ20個買え。」 「え、何でですか。」 「魔王様はホットドッグを食べる時、必ず斜め上を向いて、苦しそうに、でも美味しそうに食べるんだ。それがまるで……「わかったからそれ以上言わないで下さい。」 「ありがとうございました~」 「よし、パシリ、帰ったらそのホットドッグを熱々に温めて魔王様にお出ししろ。」 「えっと何で温めるんですか?」 「魔王様は猫舌なんだ。だから熱い物を食べると涙目になる。それによってさっきのリアル度が余計増すんだ。まるで……「だから言うなぁあぁぁあぁ!」 読者様、俺は凄い所に弟子入りしてしまったかもしれません。 ──勇者視点終わり
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