3人が本棚に入れています
本棚に追加
「早速だけど行平、みんなを集めてくれないか?」
「わかりました。」
10人にも満たない研究員を狩屋の元へ集めた。
研究を始めた当初は100人以上はいたのだが、全く解明が進まない研究に嫌気がさして皆辞めていった。
ここに残った数少ない研究員はよりリバースに対する思いが強い者たちだ。
「みんな、解明に繋がるある事実を発見した。」
ある事実?
なんだろう。
今まで何も手掛かりはなかったのに。
「リバースを防ぐことが出来る条件が1つだけ見つかった。それは、"水の中"だ。」
え、そんなこと...?
「狩屋さん、それは証明できたんですか?」
普段笑わない狩屋は不気味にニヤリと笑った。
「あぁ、もちろんだ。最初に発見したのは川で魚が産まれる瞬間を見たとき。」
この世界では新しい命が産まれるなんてあり得ない話だ。
「でもそれだけじゃ人間に対してどうなのかなんてわからない。そこで、実験した。」
「実験って、そんなこと不可能ですよ!どうやって若返り防止を確認するんですか。」
「君達も知っているだろう。同じ研究員だった、祐介君が協力してくれた。」
祐介、その名前は当然聞き覚えがあった。
最初のコメントを投稿しよう!