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狩屋さんの今回の発見はこれまで進展しなかった原因解明の大き過ぎる一歩だ。 近いうちに世間に公表しなくちゃいけないな。 1人で思いにふけながら帰り道を歩いていた。 すると後ろから足音が聞こえてきた。 「行平さん!」 「おぉ、祐介!ほんと久しぶりだな。見違えたよ。」 太陽が照らす夜道を2人で歩く。 「ありがとうな、祐介。お前のおかげでリバースの真相に近づけた。」 「いえ、狩屋さんのおかげですよ。絶対リバースを止めましょうね。」 「あぁ。」 同い年の姿になった祐介と歩くのは不思議な感じがする。 この日、家に着くまで祐介と失われた未来の話を尽きることなく話し続けた。 1週間後、俺たちは各メディアを集め記者会見を開いた。 場所は県内で1番大きなホテルの7階。 リバース現象は世界規模で起こっていることだから、この日フロアに入りきらないほどの記者達が訪れていた。 研究員達は狩屋さんを中心に全員出席している。 「いよいよですね、狩屋さん。」 皆驚き歓喜するのだろう。 想像しただけで震えてきた。 「そうだな。...快く受け入れてくれればいいが。」 珍しく弱気な狩屋さんに違和感を覚えた。
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