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右端から順に降段していく。 ふと手前側を見ると人影が近づいてきているように見えた。 しかし視力はフラッシュで落ちているし、気のせいだと思ってしまった。 「危ない!」 この声は、芽濃さん・・・? キャアー! 悲鳴が聞こえても何が起こったのかすぐには理解することができなかった。 すぐに人だかりができてしまったが、掻き分けて中へ進むとそこには狩屋さんに覆い被さる芽濃さんの姿。 その背中には包丁が突き刺さっていた。 「芽濃さん!!しっかりしてください!!」 もう既に出血は致死量に達しそうな勢いで溢れ出ていた。 芽濃さんは虫の息だ。 「芽濃!おい!・・・くそっ!俺なんか庇いやがって!」 誰が、こんなことを・・・。 「クククッ」 目の前にいたフードを被った男が急に笑い出した。 「お前か・・・。なんでこんなことを!」 フードを取ると40歳くらいの男だった。 「お前らがいつまでもリバースを終わらすなんてほざいてるからだよ!もう抗えないんだよ。人は増えすぎた。神様は決めたんだよ。一回この世界をリセットしようってね。」 腹が立った。 この男に。 そしてこの男のいう言葉に少しでも納得してしまった自分に。
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