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「お逃げ下さい王よ!いくら我等と言えどあれはどうすることもできません!あの鎌に斬られたら最後、一瞬で天に召されてしまいます!」
何だかそれも悪くない気がする。
明らかに死神はまっすぐとこちらへ向かってきている。
他の骸骨には目もくれないと言うことは、狙いは始めから俺だったのだろうか。
「ああ…!もうおしまいだ!王よ…!お願いですから早くお逃げを!!」
逃げろって言ったってどこへ?
出口って言っても見当たるのが死神の後ろにしかないんだけど。
ついに目の前にまで死神が近付いてきた。
ギチギチと歯を鳴らしながら巨大な鎌をゆっくりと振り上げる。
そして─
死神の目が赤く光ったかと思うと、赤黒い鎌が俺に迷いなく降り下ろされた。
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