不死の王

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まあまずは色々と試してみなければ分かるものも分からないではないか。 気を落とすな俺。 とりあえず骸骨で試してみよう。 骸骨なら良いだろ。 既に死んでるし。 倫理的にも何ら問題は無いはずだ。 と言うわけでその辺の骸骨に声をかけてみた。 「すいません。握手してもらって良いですかね?」 「な!?王よ!!何と勿体なきお言葉!!私のような薄汚いスケルトンにそのような栄誉を賜るとは!!しかし…本当に私のようなモノが王のお手を汚してしまってよろしいのですか…?」 「そんなの全然気にしなくて良いよ。何せ同じアンデットじゃないか。」 「王よ…、ううっなんとありがたきお言葉。この私にこのような栄誉を賜ったこと、一生わすれま─」 ガラガラガラガラ ああ、やっぱり。 「兄弟───────!!」 叫ぶ骸骨。 ワラワラと骸骨達が集まってくるなりバラバラになった骸骨の骨を前で呆然としていた。 兄弟って何だよ。 お前ら血が繋がってたのかよ。 いや、と言うかそもそも血なんて流れてないじゃん。 生物学的にありえない。 あ、そんな話になってくるとそもそも骨が歩いていること自体が生物学的にダメだった。 カタカタ震えながらバラバラになった兄弟を見ている骸骨達。 流石にちょっと悪いことした様な気がしてきた。 「ごめん…。まさかこんなことになるなんて思わなくて…。」 予想通りだったけど。
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