カフェ店員と恋、夢中になりました

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「言わなくても分かってると思ってたのに……」 「言って。今聞きたい」 潤んだ目を向ける朱里さんは小さな声で、でもはっきりと「瑛太くんが好き」と言った。そのたった一言は俺を昂らせるには十分すぎた。 「朱里さん……いい?」 何が、とは聞かなくても伝わったようだ。例え断られてももう止まりそうにはないのだけど。 「うん……いいよ」 その言葉を待ってましたとばかりに肩を抱き、ゆっくりと床に寝かせる。朱里さんのブラウスの裾を捲り、下着の上から胸を触る。 「んっ……待って……」 「だめ?」 「だめじゃ、ないけど……」 朱里さんは恥ずかしそうに体を隠そうとする。 がっつきすぎなのだろうか。距離を縮めたいって焦りすぎて朱里さんに引かれてしまったかもしれない。 「私、こういうの久しぶりで……」 思わず朱里さんを凝視する。 「最後にしたの、何年も前で……だから恥ずかしくて……」 ああ、もう……この人が堪らなく愛しい。真っ赤な顔も、恥ずかしがって腕で体を隠すところも。 この姿を見てきた過去の彼氏に嫉妬する。 「俺も。経験はそんな多くありません」 「そっか……」 朱里さんの首にキスをすると、くすぐったいのか体を捩った。そのまま舌を這わせ鎖骨を舐める。 「んっ……」 朱里さんの色気を含んだ吐息にさらに俺の体が熱くなる。 もっともっとこんな声が聞きたい。 「俺……もう余裕ないかも……」 朱里さんをドロドロに甘やかせるくらい、もっと大人だったらよかったなって思う。 「瑛太くん……電気、消して……」 俺の下で体を震わす朱里さんの胸にキスをしながらテーブルの上に置いてあるリモコンを手で探り、部屋の電気を消した。
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