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徐々に記憶が甦ってくる。
近づく足音、開くドア、暗闇から現れた何者か、頭を砕くほどの衝撃、ボヤける視界のなかで煌めく白銀の髪。
「ふ、ふぁぁぁぁぁあああっっ!!」
先ほどの出来事、目の前の少女に殺されかけたことを思いだし、慌てて床に転がっていた短剣を手に取る。
「ちょっ!剣をしまいなさい!」
目にも止まらぬ早さで少女は回転し、持っていた剣を蹴り飛ばした。
剣は猛スピードで飛んでいき、壁に刺さって止まった。
「まずっ、話を聞きなさい!」
慌てて剣取りに行こうとしたところで少女に腕を掴まれ、無理矢理座らされた。
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