憧れたが現実みた

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我が家の壁が破壊され、家の前に流れる川が見えた。それと同時に僕の目からも大量の水が流れた。 「ちょっ、泣くことないじゃん!」 「だ、だってっ・・・・家がっ!」 慌てた様子の少女は僕の頬に両手を当て、苦笑しながら親指で涙を拭った。 「大丈夫だって!家はちゃんと直すから!」 「・・・・ほんと?」 鼻を啜りながら少女を見つめる。 少女は少し驚き、頬を赤く染めながら目を逸らした。 「本当だから、泣かないで、ね?」 「・・・・うん。」 それから僕達は雑談をして、お互いの自己紹介をした。 彼女の名前は『フィーナ・グランデ』アラペルでギルドを探していたそうだが、自分に合ったギルドを見つけられず、この辺をうろうろしていたらしい。
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