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淡く鮮やかな彩りをした日々を駆け抜けた日々。
あの頃の自分をもう一度描きたい。
「お客さん! お客さん!
終点ですよ!」
無意識の世界に囚われていた俺を駅員が呼び戻す。
あの時、大事にしていたモノはどこに囚われているんだろうか。
「すいません。ありがとうございます」
電車から降り改札を抜ける。
街灯に照らされた駅前の道路は閑散としている。
俺は何で生きているんだろう……
俺が死のうと思ってしまうのは俺が弱いから?
俺が死のうと思ってしまうのは俺が脆いから?
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