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「うん、ずっと話してみたいと思ってた  人がいたし  仲良くなれてよかったかな。  あ、女性ね。」 「そうか。楽しかったなら良かった。  お前が一人で過ごしてたらって  気になってたから」   渡瀬はニコリと笑った早紀の頭を軽く撫でた 早紀は話に出たついでと、ずっと言わなければと思っていたことを切り出した 「…あの、それでね、  なんってゆうか…  飲むことになっちゃって。  三木さんと」 「は?三木?!」 渡瀬は思いっきり眉間にしわを寄せた 「いつ」 「…水曜日」 「一応聞くけど、三木と2人?」 「…2人」 「お前な…」 「ごめんなさい!  あの笑顔でごり押しされたら  断れなくなって」 「…三木…」 渡瀬は湯船から上がり、勢いよくシャワーを出すとそのまま頭からかぶった 早紀の顔に飛んできたしぶきは冷たかった (冷たっ…水?!) 早紀は慌てて湯船から上がり、蛇口を止めた 「ちょっと!水かぶるなんて!」 渡瀬は湯船の縁に力なく腰をかけた 「…大丈夫?」 早紀は渡瀬の前に膝をつき、その顔を覗き込んだ 「大丈夫、頭冷やしただけだから」 「…頭冷やすって、どうして」 「…俺今嫉妬でダサい顔してるだろ」 「そんなこと…」 「相手が誰でも関係ない  お前が俺以外の男と2人でいるなんて  想像しただけで腹がたつ  …だけど今の俺には止める権利がない 」 「渡瀬さん…」 渡瀬の寂しそうな顔に、早紀は思わず冷たい身体を抱きしめた 「約束してくれないか」   「約束?」 「三木と会う日、  どんなに遅くても23時を回る前に  家についてくれ」 「…わかった」 「本当は待ち合わせしたいくらいだけど  水曜は外せないミーティングが入ってて  そのあと多分飲み会になるから遅くな  りそうで難しい。  三木と飲んでて終電でもなくなったら…  心配で仕方ない」 「わかった。  そうするから心配しないで」 渡瀬は早紀の身体のぬくもりを感じながら強く抱きしめた
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