【5】完全修復

2/19
220人が本棚に入れています
本棚に追加
/429ページ
尚人と英志は先に帰ると言って、途中から別行動になった。 なぜか学校から感じる4つの気配も俺たちの後をついてくる。 蓮司さんと佑太さんはわかるんだけど、他2つの気配は2人の知り合いか? 圭を待ちながら、俺は蓮司さんにテレパシーを繋いだ。 “そんなとこで何してんの?” “何もしてないよー。瑞樹の気のせい。” 俺はため息をついた。 バレバレだって。 “一緒にいる2人も暇なら家来てもらったら?” “お、それいいね。連れて帰ろう。” ほら、ただの知り合いってだけではなさそうなんだよな。 会ってみればわかるか。 父からの遺伝でもある希少能力のひとつ、これを使えば何かわかるかもしれないと思った。 圭がバッグを片手に家から出てきて、マンションに向って歩き出す。 「あのさ、もしかして浅木って・・・。」 俺から離れようとしない雪也を見て、圭が疑問に思ったらしい。 「雪也は俺のパートナーだよ。」 「やっぱりそうか。学校でも見かけるたびに一緒にいたからもしかしてと思ったんだ。そうすると尚人の方もか?」 まぁ、知ってるやつなら気づくよな。 「あたり。今一緒に住んでるよ。他に2人保護者がいるけどね。」
/429ページ

最初のコメントを投稿しよう!