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尚人と英志は先に帰ると言って、途中から別行動になった。
なぜか学校から感じる4つの気配も俺たちの後をついてくる。
蓮司さんと佑太さんはわかるんだけど、他2つの気配は2人の知り合いか?
圭を待ちながら、俺は蓮司さんにテレパシーを繋いだ。
“そんなとこで何してんの?”
“何もしてないよー。瑞樹の気のせい。”
俺はため息をついた。
バレバレだって。
“一緒にいる2人も暇なら家来てもらったら?”
“お、それいいね。連れて帰ろう。”
ほら、ただの知り合いってだけではなさそうなんだよな。
会ってみればわかるか。
父からの遺伝でもある希少能力のひとつ、これを使えば何かわかるかもしれないと思った。
圭がバッグを片手に家から出てきて、マンションに向って歩き出す。
「あのさ、もしかして浅木って・・・。」
俺から離れようとしない雪也を見て、圭が疑問に思ったらしい。
「雪也は俺のパートナーだよ。」
「やっぱりそうか。学校でも見かけるたびに一緒にいたからもしかしてと思ったんだ。そうすると尚人の方もか?」
まぁ、知ってるやつなら気づくよな。
「あたり。今一緒に住んでるよ。他に2人保護者がいるけどね。」
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