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俺はせっかくの雪也の手料理を失敗されたくないと思い、見学は諦めて仕方なくゲームをして待つことにする。
「ゲームの続きしてるよ。」
「わかった。もう少しだから。」
「うん。」とだけ返してテレビの前に座りゲームを再開する。
ゲームの区切りがついてひと息つこうとした時、雪也がミートソースがかけられたパスタの皿を2つ持ってきた。
美味しそうな匂いがして味に期待が膨らみ、早く食べたくなった。
「お待たせ。」
「ありがとう。美味そうだな。いただきます。」
フォークを渡されて目の前に置かれたパスタを口に入れた。
一口食べて、雪也を見る。
これはかなり美味しい。
俺何度も来てるはずなのに初めて手料理食べたぞ。
「どう?」
不安げな表情でこっちを見た雪也に俺は微笑んだ。
「雪也凄いな。美味いよ。もしかして他にも得意料理あったりする?今度他のも食べてみたい。」
「得意かは何ともいえないけど、作れるのは他にもあるから、今度作るよ。」
毎日でも食べたいと思わせる味。
雪也は良い嫁になれるな。
・・・・・・・・!?
ん!?
俺ってもしかして餌付けされてる?
いやいや、そんなことは・・・。
でも、マジでこいつパートナーになってくれたら俺、毎日美味いご飯食べられる。
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