【7】修学旅行

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英志のことがあってから尚人の様子が気になったけれど、次の日にはご飯も食べられるようになっていて、英志もいつも通りだった。 ただ、尚人が2人に会うと思い出して何かしてしまいそうだからと、今週は休むと言っていたため俺は階下に住む圭と2人で登校する。 「そういえばもうすぐ修学旅行だよな。雪也は参加で出すのか?」 「いや、参加にはしない。英志も同じだと思うよ。」 前に圭にも名前呼びでいいと雪也も英志も言ったことから、圭とも互いに名前で呼び合っている。 試験のみで通常登校はしなくていいと学校側との決め事を知っている圭が疑問に思ったようだ。 宿泊場所はホテルで2人部屋だということは聞いているため、雪也と英志のお風呂もなんとかなるだろう。 寝るときも一体化という能力があるため、寝る場所の問題もない。 俺と尚人は2人分の着替えを持たなきゃならないため荷物が多くなりそうで、怪しまれない程度に必要最小限に纏めるしかなさそうだ。 「圭は相手見つかりそう?」 「いや、全く候補すらいない。」 もう不完全な状態でもなくなったからパートナーはゆっくりさがすのもいいのだろうと思う。 近くなったら持ち物で足りないものを買いに行く必要もありそうだ。
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