【1】遺能者

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小谷は目を輝かせて次の質問をする。 「一般人が遺能者になれるんですか?じゃあ俺も?でも、さっきのIタイプの人みたくなっちゃうかもしれないってことですよね?条件とか何かあったりします?」 目を輝かせて、一度にいくつも質問され、男は驚いている。 小谷の質問からすると、遺能者になりたいと言ってるように聞こえる。 「まずさっきのIタイプである俺のパートナーに関しては、通常はあのようにはならないから心配するな。それと、OタイプがIタイプに出来るのは1人。その相手をパートナーと呼んでいる。条件はあえていうならOタイプにパートナーになりたいと思ってもらえるかだな。」 詳細を話せない以上、これが一番適切な説明だろう。 小谷は、話してもらえることなら聞いておこうと思っているのか、質問が止まらない。 「あなたにはパートナーにした人いるから無理ですよね。他にOタイプの遺能者を探さないとだめなんですよね。特徴とかないんですか?」 「俺はパートナーに死なれているから他の誰かをIタイプに出来なくはないが、俺はもうパートナーを作る気はない。特徴とかは何もないな。見分け方があったとしても言えないことになっている。」
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