【10】柚琉と李玖

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そのまま2度3度と雪也と一緒に絶頂を迎えた頃には、雪也はぐったりとし始めていた。 “ごめん、激しくしすぎたか・・・。” “大丈夫。俺には楽な定位置があるから。瑞樹は柚琉君と李玖君のをずっと見てたからシたくなったんだよね?” まだ雪也との繋がりを解かないまま、唇を重ねた状態で舌を絡めながらテレパシーで会話をする。 “雪也には隠し事は出来ないからな。わかってるなら聞くなよ。風呂行くか?” “言ってみたかっただけ。瑞樹が連れて行ってくれるんだよね?俺歩けないよ。” そう言うと雪也は姿を消していき、俺の中で存在感を現す。 一体化という能力が使えるようになる前まではここまではっきりと言いたいことを言わなかった雪也が、今ではすっかり思ったことを言うようになった。 この能力のおかげでもあるのだろうと思うと、雪也が思うことが伝わることは嬉しくもある。 結局俺はいろいろと言いながらも雪也には甘いのだと改めて思う。 やっぱり一体化という能力はいろんな意味で俺にとってはかなり有り難い能力だ。 いつもの状態に安心感が生まれた俺は自分の服を着ると、2人分の着替えを持って風呂場に行った。
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