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突然なんだろうとは思ったけど、蓮司さんに聞かれて答えた。
大学の薬品系を学べるところがいいとは考えているけれど、大学そのものはまだ決められないでいる。
「今、繊紀から連絡があって、香木原麗子の兄2人はそれぞれどこかの大学の研究チームにいるらしいということがわかったんだ。」
「俺が行く大学にいるかもしれないってことか。結局俺が選ぶのも研究に関わるようなものだから、もしかしたら接点がある可能性があるのか。」
香木原麗子の兄の名前すらわからないから、今のところ探しようがないのか。
きっと旧姓は香木原ではないとは思うし、麻兎に聞いても親と深く関わってないらしいから知らないかもしれない。
「せめて香木原麗子の旧姓だけでも分かれば調べられそうだけど、捕まるとわかっていたのかそのあたりに手を回していて調べるのに時間がかかりそうなんだ。」
「そのうちわかるんじゃない?俺も入った大学で調べられることは調べてみるから。」
きっと香木原夫婦は麗子の旧姓だけではなく、自分たちのことに関しての全ての情報に、厳重にセキュリティロックをかけているのだろう。
準備がいいというのか、捕まる前提での行動なのか、逃げられる何かの手段でもあるのかといろいろ考えてしまう。
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