【2】偶然の奇跡

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次の日俺は起きてから雪也に連絡を入れて今日行っても大丈夫かと聞いた。 朝早いにも関わらず雪也からは大丈夫と返事があり、母さんに雪也のところに遊びに行くことを伝えて、朝食を終えた俺は準備をしてから雪也のところに向かう。 圭のことも尚人とのことも気になるけれど、帰り際に悲しそうな顔をしていた雪也も俺は気になっていた。 雪也に関しては完全に恋愛感情が芽生えてしまっているせいか、感情を抑えながら友人として接しなければならない。 たとえ両思いだとわかっていても、簡単に付き合うなんてことは出来ないのが悔しいとこだけど、こればかりは仕方ないことなのだ。 途中のコンビニで飲み物と食べ物をいくつか買い、雪也のアパートのインターホンを押す。 顔を出した雪也がどこか嬉しそうで、にやけそうになるのを堪える。 こんなとこで雪也に気づかれたなんて思われて、避けられるのは俺が傷つく。 「おはよう。瑞樹、またそんなに買ってきて。お昼食べていくよね?リクエストある?」 「雪也、オムライス作れる?作れるなら食べたい。」 少し考えて浮かんだのはオムライスだった。 パスタが作れるのならオムライスも作れるのかもしれないという俺の勝手な考えではある。 「出来るよ。でも卵ないから買いに行かないと。今から行くならついでにDVDでも借りてくる?」 「いいね。行こうか。」
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