【2】偶然の奇跡

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「直系?なんだそれ?」 圭はそういうの知らないんだっけ? その説明も必要なのか。 「赤坂・・・こんなとこいたの?」 「瑞樹。やっと見つけた。」 圭に話す前に邪魔が入ってしまった。 なぜに雪也と小谷は俺たちを探していたんだ? 今は放っておいてほしいのに。 俺は圭の肩に触れて声を届ける。 “放課後、圭の家行っていいか?続きはその時に。” “いいよ。わかった。” 後は尚人に伝えるだけだ。 尚人から俺に触れてきた。 あの行為から尚人との距離が近く感じる自分がいる。 “どうする?” “放課後、圭の家に行くって言った。” 俺たちは雪也と小谷に気づかれないように、互いに触れて会話を成り立たせた。 “わかった。放課後ね。” 「3人いつの間に仲良くなってんの?赤坂、お昼一緒に食べるって言っただろ?」 「そうだっけ?ごめん。せっかくだしみんなで食べようよ。」 俺は気づいてしまった。 小谷が尚人を見る目は友達としてではないことを。 尚人は気づいているのだろうか。 覚醒が早かったし、気づいているだろうな。 雪也にもだけど、俺と尚人の関係は言えないだろう。
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