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放課後、雪也と小谷に何とか納得してもらい、俺たちは圭の家に向かった。
「あれよかったのか?あいつら瑞樹と尚人に用があるみたいだったぞ。」
「あれね、構ってほしいだけだよ。気にしなくていいからね。」
2人が不服そうな顔をしていたのを見た圭が、俺たちに言ってくるけれど、尚人がいつものことだからと答えた。
途中で買ったお菓子と飲み物を持って圭の家に上がる。
圭の部屋でくつろぎながら屋上での続きを話すことにした。
「それで、直系って何なんだ?」
「遺能者の中で一番力を濃く受け継ぎ、全遺能者をまとめるトップにいるのが葛城家。そしてその長女が血筋を守っている。瑞樹のお母さんが葛城家の長女なんだよ。長男は遺能者を動かす組織の総司令官を代々引き継いでいる。今は瑞樹の伯父さんが総司令官だよ。総司令官のサポート役も親族になるんだけどね。」
そういえば伯父さんには何回かしか会ったことがないな。
忙しいとは聞いていたけど、大変なんだろうな。
ん?葛城家の直系の長男・・・次の総司令官って俺か!?
あー、母さんもそんなこと言ってた気がする。
俺にそんなもん出来るのかよ。
「そんなのがあったのか。尚人って詳しいな。」
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