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尚人が飲み物を持ってから行くというため、俺は先に尚人の部屋に入って待つ。
飲み物を持って後から来た尚人はテーブルに置いて、俺の肩に顔を埋めた。
“瑞樹、しよ?”
“お前不安なんだろ?まぁ、いいか。”
互いに服を脱ぎ、尚人はローションを手に取った。
どっちが先にというのはもう決まっていて、俺はベッドに仰向けで寝た。
尚人が俺の後ろを指で解していく。
解れたのを確認し、指を引き抜き尚人自身が挿ってくる。
奥まで挿れた尚人が止まり、俺の上に倒れ込んで来る。
“尚人、どうした?”
“俺さ、小谷が俺のこと好きなの知ってるんだ。でも、俺が遺能者だと知ったら、気持ちも変わるんじゃないかと思って。俺もいつの間にか小谷を好きになってたのかな。俺、怖いんだよ。”
なるほどな。
やっぱり小谷は尚人が好きなんだな。
それは俺も同じだ。
“怖いのは尚人だけじゃない。俺も同じだ。もしもの時は、慰めてやるよ。”
“ありがと、瑞樹。もう動くよ。”
声には出さずには言った尚人は腰を動かし始める。
押し寄せる快感に身を任せ、尚人は俺の中に、俺は自分の腹の上に熱いものを放った。
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