【3】パートナー

6/31

222人が本棚に入れています
本棚に追加
/429ページ
すぐに尚人は俺の中から出ていく。 身体が熱くなる。 そしてまた能力値が上がったのを感じた。 尚人が俺の腹の上をタオルで拭き取ってくれたのを感じながら、落ち着くのを待った。 中に放たれたものが身体中に広がる感覚は、何度やってもまだ慣れない。 落ち着いた後に俺は尚人と位置を入れ替える。 俺はローションを手に取り、尚人の後ろを解していく。 解れたのがわかり指を抜き、今度は俺自身を挿れていく。 奥まで挿ったとこで尚人に話しかけた。 “尚人の中熱くて気持ち良い。こうしてるとなんか落ち着くな。” “さっき俺も同じこと思った。瑞樹、動いて。” 俺は腰を動かし始めた。 身体だけの関係で、そこに恋愛感情がなくても、俺たちの絆が深まる気がした。 同じような不安を抱え、同じような思いを抱く、遺能者同士の慰め合いだとしても。 そして、俺は尚人の中に熱いものを放った。 同時に尚人も自分の腹の上に吐き出し、俺は尚人の変化を見ながら、尚人の中から出た。 俺がしてもらったように俺も尚人を拭いた。 先に服を着て尚人が落ち着くのを待つ。 しばらくすると、尚人に話しかけられる。 「いつ頃がいいかな。4人でのお泊り。」 そう言いながら落ち着いた尚人は服を着ていく。
/429ページ

最初のコメントを投稿しよう!

222人が本棚に入れています
本棚に追加