【3】パートナー

11/31

222人が本棚に入れています
本棚に追加
/429ページ
持ち込んだ布団は端のほうに置いてあり、まずは夕食が先だろうと弁当を広げた。 食べながらテレビをつけて、いつも通りの会話をする。 そして、ちょうどよく特番で遺能者特集をやっていた。 公に動いている遺能者がパートナーを連れて、テレビに出ている。 「遺能者だって。いいなー。隣の人Iタイプだろ?いろいろ教えてくれるのかな。」 「格好良いよね。能力ってどんなのがあるのかな。俺も使ってみたい。」 こんなもんなの? 英志と雪也がテレビに出ている遺能者を憧れの眼差しで見ている。 普通にテレビでも見せられる能力を披露していた。 物を動かしてみたり、浮いてみたり。 そのたびに雪也も英志もテレビに釘付けになっていた。 Oタイプはもちろん、Iタイプも同じことをしている。 それは一般人がIタイプとなれば能力を得られることを証明していた。 披露が終わると、質問コーナーになる。 一般公開されていることを一覧の表にして出していた。 それについて、司会者が質問や説明をしていく。 ≪パートナーは女性ではなれないのですか?≫ ≪はい。男性のみです。そして1人のOタイプにつき1人のIタイプしかなれません。≫
/429ページ

最初のコメントを投稿しよう!

222人が本棚に入れています
本棚に追加