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持ち込んだ布団は端のほうに置いてあり、まずは夕食が先だろうと弁当を広げた。
食べながらテレビをつけて、いつも通りの会話をする。
そして、ちょうどよく特番で遺能者特集をやっていた。
公に動いている遺能者がパートナーを連れて、テレビに出ている。
「遺能者だって。いいなー。隣の人Iタイプだろ?いろいろ教えてくれるのかな。」
「格好良いよね。能力ってどんなのがあるのかな。俺も使ってみたい。」
こんなもんなの?
英志と雪也がテレビに出ている遺能者を憧れの眼差しで見ている。
普通にテレビでも見せられる能力を披露していた。
物を動かしてみたり、浮いてみたり。
そのたびに雪也も英志もテレビに釘付けになっていた。
Oタイプはもちろん、Iタイプも同じことをしている。
それは一般人がIタイプとなれば能力を得られることを証明していた。
披露が終わると、質問コーナーになる。
一般公開されていることを一覧の表にして出していた。
それについて、司会者が質問や説明をしていく。
≪パートナーは女性ではなれないのですか?≫
≪はい。男性のみです。そして1人のOタイプにつき1人のIタイプしかなれません。≫
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