【3】パートナー

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おそらくこの番組に出演する時に、ここまでを公表してこいと言われたのかもしれない。 知りたい内容なだけに雪也と英志も真剣にテレビを見ている。 箸が止まってないか? 俺と尚人は知ってることだから一応聞きはするものの、驚く内容ではないため既に食べ終わっていた。 俺と尚人はベッドに背中を預け、声に出さずに会話をするために少しだけ足を触れている。 “尚人、あの2人本気で遺能者になりたいみたいだな。どうする?” “話したほうがよさそうかな。でも、雪也は大丈夫だと思うけど・・・、英志が危なそうだよ。” 尚人はため息をついた。 あのタイプはもしかしたら、寝込みを襲うとかしそうだな。 遺能者同士なら能力が上がるという嬉しい特典が待っているけれど、一般人相手になると一般人がOタイプの体液を口にするだけでも危険な状態に陥る。 まだキスならば進行度は緩やかだろう。 一度キスをしてしまえばパートナーとして受け入れIタイプへとしなければ、体液を取り込んだ一般人は多少の能力を得られるが、肉体が能力に耐えられなくなりやがて肉体は朽ちていく。 泊りがけという今回のことも俺はなんとなく嫌な予感がしていた。 何も起こらなければいいけど。
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