【3】パートナー

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「えっ・・・。そんな・・・阻止する・・・方法は・・・?」 悲しそうな表情をして聞いてくる雪也を俺は抱きしめた。 「あるよ。肉体が朽ち始めるまでに12時間。その前にIタイプにしたらいい。今回は気付いたのが早かったからよかった。気付くのがもっと後だったら手遅れになってたよ。」 「そっか・・・。英志助かるんだね。」 雪也は優しい。 自分より他人の心配をする。 “英志は夢が叶うんだね。よかった。” 俺は雪也の願いを叶えるから。 だからその前に確認だけさせてもらおう。 俺は上半身を起こし雪也を見た。 「雪也、俺と一生を共に生きる覚悟はあるか?」 雪也の目から涙が流れた。 “うれしい。俺は瑞樹がいれば他になにもいらないよ。” ゾクリとした。 お前な・・・またそういうことを・・・。 いつだって雪也はまっすぐに俺に気持ちをぶつけてきた。 声には出さないけれど、心の声はまっすぐに伝えてくる。 身体が触れ合っているために心の声は聞こえてしまう。 けれど、声に出して聞くべきだから、俺は返事を待つ。 「ある・・・あるよ。俺、瑞樹と一緒が・・・いい。」 「わかった。今からお前を俺のパートナーにする。時間が掛かるけど準備はいい?」
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