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本当は長い休みを使うべきなんだ。
でも知らなかったとはいえ、英志がこの状況で遺能者になり、雪也だけが中途半端に状況を知っていて、一般人というのは傷つくだろうと思った。
少しでも知ってしまったのなら、完全に引きずり込むしかない。
説明をゆっくりしている時間がない。
終わってから少しずつ話すしかないだろう。
尚人のように自分と雪也の両方同時に解していくのが一番だろう。
雪也の服に手をかける前に一応聞いておくべきだろうと、あることを聞いた。
「雪也、今まで恋人とかって話聞かなかったけど、誰かとしたことあるか?」
俺を見る雪也の顔が赤くなっていく気がした。
「え・・・?」
“どうしよう。俺まだ童貞だし、誰ともしたことない。中学の時はそんな相手いなかったし、高校入ったら瑞樹に一目惚れしたから、他の人となんて思えなかった。”
それって・・・俺が初めてってやつか?
俺と出会う前も雪也は誰とも付き合ったことなかったのか。
最初の相手が俺ってことになるわけだけど、俺にとっては嬉しいことだ。
「なんていうか、これまた簡潔に言うけど、先に雪也のを俺の中に挿れる。もし初めてなら俺が最初で最後になるけどいいのか?」
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