【3】パートナー

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少しの沈黙の後、雪也が慌てだした。 “え?俺、瑞樹の声聞こえてるから普通に会話してた。これテレパシーなの?” “お前これから気を付けろよ。俺らの間ではこれで会話が成り立つけど、コントロール出来ないうちは相手に触れたら向こうの心の声聞こえるからな?” 本当に大丈夫かよ。 雪也は抜けてるとこあるからなぁ。 “声が聞こえる?え?って瑞樹、もしかして・・・。” “俺が何日か休んだ時あっただろ?あれが俺が覚醒した時、それより前は知らないけど、あの後からはお前と触れてた時は殆ど思ってることは聞こえてたよ。” 雪也の顔が赤くなっていく。 可愛いなと思う自分がいた。 “じゃあ、瑞樹は俺の気持ち知ってたんだ。” “何度も告られてる気分だったけどな。まぁ今更だろ。俺はそれ以上のことお前に言ったからな?言っとくけど、一生離してやんないよ?俺も先に言うべきだったかな。雪也、愛してるよ。” 雪也の目から涙が溢れていく。 俺は雪也にキスをした。 舌を入れ、雪也の舌を絡ませていく。 “泣くなよ。ホント泣いてばっかだな。” “だって、嬉しくて。瑞樹、俺も、愛してる。人気者の瑞樹とこうしていられるなんて夢みたいだ。”
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