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“え!?引っ越し!?”
これも言っておかなきゃならないか。
先に言うことって後はこれだけか?
“テレビで言ってたこと思い出せ。IタイプはパートナーであるOタイプから離れると命に関わる危険を伴うって言ってたよな。お前がこの状態を維持するには定期的に俺とこういうことしないといけないの。状態がわかるのも俺。維持できるのも俺。だから一緒にいないといけないわけ。俺のをお前の中に入れないと雪也は生命を維持できなくなるんだよ。俺はお前を死なせる気はないからな。だからこうなった以上一緒に住むしかないの。わかった?”
“うぅ、恥ずかしい・・・。瑞樹と一緒にいられるなら言う通りにする。でも、どこに引っ越すの?”
雪也に言われ、母さんに電話をしなければならないことを思い出す。
“恥ずかしいって・・・今の状態そのままだろ。うちでマンション持ってるらしいんだ。言えば使えるようにするって言われたから。俺電話しないと。雪也、シャワーしてきな。”
そう言って雪也の中から抜いて繋がりを解いた。
“わかった。行ってくる。”
雪也が動こうとしたその時、近くで慌てる声が聞こえた。
「え!?何?これ何?俺どうなってんの?え?尚人?えっと・・・。うん?え・・・って。えぇぇぇぇ・・・・。」
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